●客車について
今シーズンの水上方面のSL列車は、すべて「12系」という客車で運転されます。
12系は1969(昭和44)年に、大阪万国博覧会向けの臨時列車用として大量に生産されました。当時としては珍しい空調完備の車輌で、性能の高いブレーキを採用して最高速度を110km/hに引き上げたり、空気ばね台車を使い乗り心地を改善するなど、随所に画期的な設計が盛り込まれ、旧型の客車を次々に置き換えていきました。
1980年代に入ると、お座敷列車など特別な構造の団体専用列車への改造が盛んに行われ、JR発足の頃にはさまざまな設備を持った団体列車が日本中で活躍していました。しかし近年、老朽化などにより廃車が進み、現在ではその数は数えるほどになってしまいました。
ここで使われている車輌は大きな改造を行っておらず、ほぼ元のままの形を保っています。